コミュニケーションは、人間関係を築く上で不可欠なスキルです。
しかし、私たちが日常的に行うコミュニケーションが、
本当に深いものであるかどうかを考えたことはありますか?
私は長い間コミュニケーションに悩み、
改善のためにさまざまなアプローチを試しました。
その中で特に、相手の話を聞く、相手の気持ちを代弁する、そして質問力を鍛えることが、
本当のコミュニケーションの力を引き出す鍵であると感じました。
この記事では、私の実体験をもとに、これらのスキルをどのように鍛えるかを詳しく探っていきます。
相手の話に真剣に耳を傾け、共感の力を高め、質問力を向上させることで、
驚くほど深いコミュニケーションを構築することが可能です。
加えて、上記のスキルを鍛える順番も大事であり、
その順番で繰り返して鍛えるのが近道であることも分かりました。
そして、各スキルを向上させるのに役立つ、厳選された書籍も紹介します。
これらの本は私のコミュニケーションスキル向上の旅をサポートしてくれた頼もしい相棒であり、
あなたにも同様の効果をもたらすことでしょう。
さあ、一緒にコミュニケーションの奥深さを探り、新しい人間関係の扉を開いてみましょう。
相手の話を聞く
良いコミュニケーション能力の鍛え方の第一歩は、「相手の話を聞く」ことにあります。
私自身、これが実際に効果的だったと実感しました。
人々は自分の意見や感情を誰かに分かってほしいと願っています。
その期待に応えるためには、相手の話に真剣に耳を傾けることが必須です。
私の上司は、最初は相手の話を聞くが、自分の考えと異なると話をさえぎって
自分の言いたいことや伝えたいことを言うタイプの方でした。
とある進捗会議の時、私の先輩の進捗状況が遅かったため、上司は話を聞いていたんですが、
先輩の話に納得がいかなかったため、問い詰めるような状況になってしまいました。
その結果先輩は不満を持ち、上司と先輩の人間関係は最悪の状態になっていきました。
その一部始終を見ていた私は、上司が先輩の話を最後まで聞かず話を遮って自分の意見を話し始めてしまい、
先輩の考えを理解しようとしていないなと感じていました。
そこで、先輩との人間関係に悩んでいた上司に、
相手の話を最後まで聞いてみませんか?
そもそも相手の言い分をちゃんと理解できましたか?
と聞いたところ、
相手の話を聞けてなかったかもしれない
と答えていました。
それ以降上司は、部下の話を遮らず最後まで聞くよう努力するようになりました。
この経験を通じて学んだことを更に深めるために、私がおすすめするのは『人は聞き方が9割』という本です。
この本では、聞くことの重要性とその技術を詳細に解説しています。
著者はリーダーシップトレーナーであり、リアルな事例や簡潔なアクションアイテムを通じて、
聞くスキルの向上を促しています。
理論だけでなく、現場での実践例が豊富に取り上げられています。
さらに具体的な聴くスキルを向上させるためのヒントやテクニックが充実しています。
この本を読むことで、相手の話をより深く理解し、コミュニケーション全体を向上させる手助けになることでしょう。
相手を尊重し、共感する姿勢こそが、コミュニケーションを豊かにし、信頼を築く一環となります。
相手の気持ちを理解する(=共感)
前の章では、相手の話を最後まで聞くことをお伝えしました。
ただ話を聞くだけでも、相手は話を聞いてくれているという点では良い印象を持ちますが、
それだけではもったいないです!
相手の話を聞いたうえで相手の気持ちを理解し、共感することが重要だと実感しました。
過去の経験から学んだことをもとに、その重要性についてお伝えします。
前章と同じく私の上司の話です。
相手の話を最後まで聞くようになったんですが、自分の考えと異なる意見だった場合
自分の言いたいことや伝えたいことを言う言動は変わっていませんでした。
ある時、部署異動で新しく女性がチームメンバーに加わりました。
上司はその女性部下の育成に関して、自律的に業務に取り組んで欲しいという考えがありました。
そこで突き放すような感じになってしまいました。
新しい環境への不安や、新しい分野の勉強が必要になる環境で、女性は不安を抱いていたと思います。
コミュニケーションすらしなくなる雰囲気になり
上司からのフォローが欲しい女性と、自立的に進めてほしい上司が相容れず、2人の人間関係が悪化しました。
話を聞くだけではダメで、相手の状況の理解と感情を読み取ることも必要だと感じました。
この経験を通じて学んだことを更に深めるために私がおすすめするのは、小・中学生もやっている「国語ドリル」です!
私は福嶋 隆史さんの著書「「読解力」がほしい大人が小学1~6年の国語教科書でやり直す本」をおすすめします。
皆さんを馬鹿にしてるつもりはないんです!
みなさんは小中学生のときの国語のテストで、
“このときの女性の心情を100字で書きなさい” みたいな問題解いたことありますよね?
まさしくこれです!!
物語文で「なぜ○○はこの行動をとったのか、50字で書きなさい」とか
「○○が傍線部の発言をした理由を17字で抜き出しなさい」
っていう問題は、だだ筆記試験で解けるようになるだけでなく、対人関係のコミュニケーションの中でも使える技術なんです!
そのため、もしあなたが小中学校の国語ドリルの問題が解けないと、相手の言葉を理解できていないことになります。
なので、せっかく相手の話を聞けるようになったとしても、相手の話を理解できなければ意味がありません。
とある売れないホストが人気ホストになるための合宿では、小学校の国語ドリルをひたすら解くことだそうです。
コミュニケーションにおいて相手の気持ちを理解することは、単なる共感以上の力があります。
相手の立場や感情を理解することで、深い信頼関係が築け、円滑なコミュニケーションが可能です。
次に、質問力の向上についてお伝えします。
質問力を鍛える
前の章で相手の気持ちを理解しようと意識をつけるようになったと思います。
ただ、相手の気持ちや意図を正確に理解することはできません。
そこで今度は相手の気持ちや考えが合っているのかを聞いてみるのです。
そのために必要なのが質問力です。
質問力が向上することで、相手との対話がより深まり、有益な情報を引き出すことができます。
特に仕事上のコミュニケーションのなかで質問力を鍛えると効果が発揮されます。
私の場合、新入社員の後輩が業務量が多くなりすぎて、進め方で相談を受けたときの話です。
後輩の相談内容も整理整頓が出来ていないため、私もどうアドバイスをすればいいのか分からない状況でした。
そこで私は、いまの状況がどうなっているか後輩くんに質問をたくさんしました。
そのときに意識していたのは、後輩くんの回答を自分も復唱することで、
後輩くんの頭の中も整理整頓できるようにしました。
そうすると、分かってないことや上司に聞かないと進まないことなど、
整理整頓することで課題が見えてくるようになりました。
そこで私は、課題を解決するために上司に聞いてくることや、
他部署の人から必要な情報を入手してくるよう後輩に指示しました。
そこれ私はもう1つ意識したこととして、上司や他部署の人への質問内容とともに、
なぜその質問をするのかも伝えました。
そうすることによって、質問したい人から自分が欲しい情報を的確に答えてくれることを期待したためでした。
必要な情報を入手した後輩が私のところに来て報告してくれた結果、業務の優先順位が決まって、
後輩くんの悩みが解決されることがありました。
私は後輩くんに
「質問してよかったでしょ?分からないところがあれば周りを頼ることが必要だよ!」
と伝えたところ、
「本当に良かったです!ありがとうございます!!」
と言ってくれてとても嬉しく感じることができました。
さて、この質問力を鍛えるために私がおすすめする書籍が「質問の一流、二流、三流」です。
この本は一流、二流、三流の質問の種類やスキルを明示し、良い関係を築くためのコミュニケーションをする上で効果的な質問の仕方について解説しています。
質問力を向上させることは、深いコミュニケーションを築く上で不可欠です。質問は対話の潤滑油であり、相手の考えや感情にアクセスする手段です。私の経験からも、質問を通じて相手の世界を知ることで、より意味のあるコミュニケーションが可能になりました。
まとめ
この記事では、「【実体験】本当のコミュニケーション能力の鍛え方」をテーマに
、実際の経験を元にコミュニケーション能力の向上を提案しています。
最初に、相手の話を聞くことの重要性に焦点を当て、その具体的な方法や効果について述べました。
次に、相手の話を理解し共感することの重要性を強調し、その具体的な手法を紹介しました。
最後に、質問力の向上が深いコミュニケーション構築に寄与することを示し、
質問の種類や効果的な質問の仕方について具体的な例を挙げました。
これらのスキルを順番に鍛えることで、驚くほど深いコミュニケーションが可能になり、
人間関係の向上に寄与します。
また、各スキルの向上に役立つ厳選された書籍も紹介し、実践的なアドバイスを提供しました。
コミュニケーションの奥深さを探り、新しい人間関係の扉を開くために、これらのスキルを積極的に鍛えてみてください。
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